
「院名を英語やローマ字にしようか迷っています」 「おしゃれにしたいんですが、どう思いますか?」
ホームページ制作や開業のご相談をいただく先生から、このような質問を受けることがあります。
自分の治療院の名前ですから、こだわりたい気持ちは痛いほどよく分かります。 しかし、一人治療院のホームページ集客においては、私は「覚えやすさ」と「伝わりやすさ」を一番に優先することをおすすめしています。
施術所の名称には、実は法律上のルールがある
まず前提として知っておくべきなのは、整骨院(柔道整復師)や鍼灸院(あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師)の名称には、法律による明確なルール(広告制限や名称の制限)があるということです。
例えば、柔道整復師法においては、施術所の名称として使えるものに一定の制限があり、何でも自由に掲げられるわけではありません。 もちろん法律の範囲内であれば英語やローマ字を使うこと自体が即座に違法になるわけではありませんが、医療・ヘルスケアを扱う施設として「何の施術をする場所なのか」が行政や患者様にとって分かりやすい表現であることが大前提となります。
その上で、患者様目線に立ったときにどのような名前が選ばれるのかを考えてみましょう。
患者様は院名の英語のスペルまで覚えていない
例えば、
関連する内容として、検索されやすいドメイン名の決め方もあわせてご覧ください。
- ABC BODY CARE
- RELIFE
- Smile Health
こうした名前はおしゃれで、響きもスマートです。 しかし、いざ患者様が友人や家族に紹介しようとしたとき、あるいは後日もう一度検索しようとしたとき、 「あの英語の整骨院……なんてスペルだっけ?」 となってしまうことがあります。
一方、
- ○○整骨院
- ○○鍼灸院
こうした名前は、一発で記憶に残りやすい。
【集客一人のひとりごと①】 私は初診の患者様に「どうやってうちを見つけましたか?」とよく聞きます。 そのとき、「西新町鍼灸整骨院を見つけて……」と、院名をそのままハッキリ言ってくださる方が多いです。 私自身、自分の院に「西新町鍼灸整骨院」という、地域名と業種がそのまま入った名前をつけましたが、これだけでも初めての患者様に「何をしているどんな院なのか」が一瞬で伝わっている手応えがあります。覚えやすい名前は、それだけで大きな強みになります。
Google検索でも、紹介でも有利になる
患者様がスマホで探すとき、基本的には
- 「地域名 + 整骨院」
- 「症状名 + 鍼灸院」
といった言葉で検索します。 院名自体に業種や地域が含まれていると、検索のうえでも、患者様の認知のうえでもスムーズです。
また、「口コミや紹介」のときも大きな差が出ます。 「あそこの整骨院がいいよ」と紹介してもらうとき、日本語の名前なら一言で済みますが、英語名だと「えっと、なんて読むんだっけ? スペルは?」と、紹介のハードルがわずかに上がってしまいます。
【集客一人のひとりごと②】 患者様は、私たちが思っているほど正式な英字のスペルやかっこいいカタカナを気にしていません。 「西新町の整骨院の先生」「あそこの鍼灸院」 そんな覚え方でも、必要としている人にはちゃんと届き、十分にりっぱに来院されます。 先日も、88歳のおばあ様が「近くにどこか整骨院はないか」とご自身で調べて、受話器を手に電話をかけて来てくださいました。 もし院名が難解な英語やローマ字だったら、そのおばあ様は「ここは自分が行くところじゃない」と検索画面をそっと閉じ、電話をかけるのをやめていたかもしれません。 だからこそ、難解な名前より、誰が見ても一瞬で伝わる名前の方が強いと感じています。
もちろん例外はあるけれど……
もちろん、すでに圧倒的なブランドが確立していたり、全国展開していたり、SNS等ですでにファンが大勢いるような場合は、英語名でも全く問題ありません。
関連する内容として、見た目より患者心理を優先するホームページ設計もあわせてご覧ください。
しかし、これから地域で新規の患者様をコツコツ集めていきたい一人治療院なら、まず大切なのは、
- 誰でも一発で読めること
- 何をする院なのか一瞬で分かること
この2つを満たしていることです。
【集客一人のひとりごと③】 ホームページを作るときもこれとまったく同じです。 奇抜でおしゃれなデザインにこだわるより、「今、この瞬間に悩んでいる患者様の不安をどう解消するか」「何をしている院なのか」がストレートに伝わる方が、圧倒的に予約につながります。 院名もホームページも、私は「伝えること」が一番大切だと思っています。
まとめ
私は英語やローマ字の院名を否定するつもりは一切ありません。 ただ、一人治療院が地域で選ばれ続けるためには、法律や規制をクリアしていることはもちろん、さらに次の3つを大切にすることが重要です。
関連する内容として、院名・ドメイン準備を含むホームページ制作の流れもあわせてご覧ください。
- 覚えやすいこと
- 誰でもパッと読めること
- 何をする院なのか一瞬で伝わること
この視点を持つ方が、スマートフォンで真剣に痛みを和らげたいと探している患者様にとっても、Googleの検索エンジンにとっても、圧倒的に優しく、伝わりやすいと考えています。
もしこれから院名を考える、あるいはホームページのリニューアルと合わせて見直すなら、「かっこよさ」よりも「伝わりやすさ」を基準に選んでみてはいかがでしょうか。
📝 この記事を書いた人

集客一人:飯沼啓介(臨床の現場からWEBマーケティングへ)
柔道整復師・鍼灸師
20年間の臨床歴とグループ院の経営経験を生かして、現在兵庫県明石市で完全自費の「西新町鍼灸整骨院」を2026年4月に開院。
得意なパソコンスキルを活かして「どうすれば本当に必要としている患者さんに届くのか?」を突き詰めた結果、広告に頼る前に“検索者の不安を網羅するホームページの仕組み”を自ら作り上げることに成功。
現在はその実体験とノウハウをもとに、現場の院長が自力で集客を立て直すためのリアルなプロセスをこのブログで全公開しています。



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