
「ホットペッパーから予約が入りました」
「Instagramを見て来院されました」
「ホームページから問い合わせがありました」
整骨院や治療院の集客をしていると、どうしても「どこから予約が入ったのか」を見たくなります。
もちろん、それも大切です。
しかし私は最近、予約された媒体だけを見ていても、本当の集客経路は分からないと考えるようになりました。
なぜなら患者様は、一つの媒体だけを見て治療院を決めているとは限らないからです。
例えば、
Instagramで治療院を知る
↓
Googleで院名を検索する
↓
ホームページを見る
↓
院長紹介や料金を確認する
↓
口コミも見る
↓
最後は使い慣れたホットペッパーから予約する
こんな動きをしている可能性があります。
この場合、予約管理上は「ホットペッパーからの予約」です。
でも、本当にホットペッパーだけで集客したのでしょうか。
私はこれからの整骨院・治療院集客を考えるうえで、この患者様の動きを理解することが非常に重要だと思っています。
Instagram・ホームページ・ホットペッパーは仕事が違う
私は、それぞれの媒体を競わせる必要はないと思っています。
「Instagramとホームページならどちらがいい?」
「ホットペッパーがあるならホームページはいらない?」
こういう二者択一で考えるのではありません。
それぞれ役割が違います。
例えば、
Instagramは知ってもらう場所。
写真や動画を通して、院の雰囲気や先生の人柄を知ってもらえます。
ホームページは詳しく確認してもらう場所。
どんな施術をしているのか、どんな考え方の先生なのか、料金はいくらなのか、自分の悩みに対応しているのか。
Instagramだけでは伝えきれない情報を、患者様がじっくり確認できます。
そして、
ホットペッパーは予約してもらう場所。
普段からホットペッパーを使っている患者様なら、空き時間を確認して、そのまま予約できる方が便利でしょう。
つまり、
認知 → 確認・信頼 → 予約
という患者様の行動の中で、それぞれ違う仕事をしているわけです。
【集客一人のひとりごと①】
私も以前は「どこから予約が入ったのか」をかなり気にしていました。
でも、ホットペッパーから予約が入ったからといって、本当にホットペッパーだけを見て予約したのかは分かりません。
Instagramを見て、Googleで検索して、ホームページを何ページも読んで、最後にホットペッパーから予約したのかもしれません。
そう考えると、予約媒体だけで集客効果を判断するのは少し違うと思うようになりました。
ホームページは「予約を取る場所」だけではない
ここで私が特に重要だと考えているのがホームページです。
ホームページというと、
「LINE予約ボタンを押してもらう」
「電話してもらう」
「予約フォームから申し込んでもらう」
といったことばかり考えてしまいます。
しかし、ホームページの役割はそれだけではありません。
私はむしろ、
「この治療院に行って大丈夫だろうか?」
という患者様の不安を、来院前に減らす場所だと考えています。
患者様はホームページを見ながら、
「どんな先生なんだろう?」
「私と同じような症状の人も来ているのかな?」
「料金はいくらなんだろう?」
「何回くらい通うんだろう?」
「この先生なら相談できそうかな?」
と確認しています。
その疑問に一つずつ答えていく。
だからホームページは、予約を取るだけのページではなく、来院前から患者様との信頼関係を作り始める場所でもあるのです。
ホームページを見て来られる産後骨盤矯正は契約率が非常に高い
これは私自身の院でも実感しています。
私の院では産後の骨盤矯正も行っていますが、ホームページをしっかり見て来院された患者様は、その後の契約率が非常に高いと感じています。
これは偶然ではないと思っています。
来院する前にホームページを読んで、
- どんな施術をするのか
- どんな先生なのか
- どんな考え方なのか
- 料金はいくらなのか
- 自分にも合いそうなのか
をある程度確認しているからです。
つまり患者様は、初診で院に入ってきた瞬間が「ゼロ」ではありません。
すでにホームページによって、
「ここなら一度相談してみたい」
というところまで気持ちが進んでいます。
これは一人治療院にとって非常に大きな意味があります。
ホームページが70%まで説明してくれている
例えば、何も知らずに来院された患者様に、
施術内容を説明する。
料金を説明する。
通院の考え方を説明する。
自分の治療方針を説明する。
なぜこの施術をするのか説明する。
すべて初診時にゼロから伝えようとすると大変です。
患者様にとっても、一度に大量の情報を聞くことになります。
ところがホームページを読んでいる患者様は違います。
すでに基本的な部分を理解してくれています。
私は、
ホームページが70%まで説明してくれて、初診で私が残りの30%を直接お話しする。
そんな感覚を持っています。
だから、初診時に無理に「売る」必要がなくなります。
患者様がホームページを読んである程度納得した状態で来院し、実際に先生と話し、施術を受けて、
「やっぱりここなら通えそう」
となればいい。
【集客一人のひとりごと②】
私の院で、ホームページを見て来院された産後骨盤矯正の患者様の契約率が高いのは、私の説明が特別うまいからではないと思っています。
ホームページが先に説明してくれているんです。
私が何を大切にしているのか、どんな施術をするのか、料金はいくらなのか。
そこをある程度理解したうえで来ていただける。
初診はホームページを読んだ続きから始められる。
これは一人治療院にとって、とても大きな強みだと思っています。
「ホットペッパーから1件」だけでは本当の集客経路は分からない
ここまで考えると、集客データの見方も変わります。
例えば、今月ホットペッパーから10件予約が入ったとします。
数字だけを見れば、
「ホットペッパー10件」
です。
しかし実際には、
Instagram
↓
ホームページ
↓
ホットペッパー
という人もいるかもしれません。
Googleマップ
↓
ホームページ
↓
ホットペッパー
かもしれません。
知人から院名を聞く
↓
Googleで検索
↓
ホームページ
↓
ホットペッパー
という患者様もいるでしょう。
つまり、最後に予約した場所と、治療院を選ぶ決め手になった場所は同じとは限らないのです。
ここを間違えると、
「ホットペッパーから予約が多いからホームページはいらない」
という判断になってしまいます。
しかし実際には、ホームページをなくした途端、ホットペッパーの予約まで減る可能性があります。
なぜなら患者様が予約前に行っていた「確認」ができなくなるからです。
患者様はホームページの中でも確認している
以前の記事でも書きましたが、患者様は症状ページだけを読んで予約するとは限りません。
症状について調べたあと、
トップページ
↓
院長紹介・コンセプト
↓
料金ページ
などを見ながら、
「どんな院なのか」
「どんな先生なのか」
「いくらかかるのか」
を確認します。
だからホームページは、一つのページだけ強ければいいわけではありません。
検索される症状ページがあり、院全体を伝えるトップページがあり、人柄や考え方を伝える院長紹介があり、最後の金銭的不安を解消する料金ページがある。
それぞれがつながって、患者様の不安を一つずつ減らしていきます。
ホームページはやはり「母艦」だと思う
私はホームページを集客の母艦だと考えています。
InstagramにはInstagramの強さがあります。
ホットペッパーにはホットペッパーの強さがあります。
GoogleマップにもLINEにも、それぞれ役割があります。
だから全部ホームページだけで集客する必要はありません。
しかし、Instagramで興味を持った人も、Googleマップで見つけた人も、紹介された人も、
「この院、本当に大丈夫かな?」
と思ったときにホームページを検索することがあります。
そこで、
専門性が分かる。
院長の顔が見える。
考え方が分かる。
料金が分かる。
患者様の声がある。
症例がある。
そして初めて、
「ここなら行ってみよう」
になる。
だから私は、Instagramやホットペッパーをホームページの敵だとは考えていません。
むしろ、それぞれから患者様が帰ってこられる母艦を作っておくことが重要だと思っています。
一人治療院ほど「全部自分の媒体で予約させる」にこだわらなくていい
一人治療院では、使える時間も予算も限られています。
だから、
「Instagramだけで集客しよう」
「SEOだけで全部取ろう」
「ホットペッパーは絶対使わない」
と一つの方法に固執する必要はないと思います。
Instagramで知ってもらってもいい。
Google検索から来てもらってもいい。
紹介でもいい。
そして予約しやすい人はホットペッパーから予約してもいい。
大切なのは、患者様が治療院を知ってから予約するまでの途中で、きちんと信頼を積み重ねられる仕組みがあることです。
【集客一人のひとりごと③】
私は「ホームページから直接何件予約が入ったか」だけでホームページの価値を判断しない方がいいと思っています。
ホームページを読んで納得して、その後ホットペッパーから予約したなら、ホームページはちゃんと仕事をしています。
そして私の院では、ホームページをしっかり読んで来られた患者様ほど、その後の話も非常にスムーズです。
ホームページの仕事はクリックを予約に変えることだけではなく、来院前の不安を信頼に変えること。
私はそこに大きな価値があると思っています。
まとめ|予約された場所ではなく「患者様が通った道」を見る
これからの整骨院・治療院集客は、一つの媒体だけで完結するものではないと思います。
Instagramで知る。
Googleで検索する。
ホームページで確認する。
口コミを見る。
そしてホットペッパーから予約する。
患者様は私たちが思っている以上に、複数の媒体を行ったり来たりしながら治療院を選んでいます。
だから、
「どこから予約が入ったか」だけではなく、「予約するまでに患者様がどんな道を通ったのか」を考える。
これが大切です。
私はその中心にホームページを置いています。
Instagramは知ってもらう場所。
ホームページは納得してもらう場所。
ホットペッパーは予約してもらう場所。
それぞれに違う仕事をしてもらえばいい。
そしてホームページをしっかり読んでから来院された患者様は、すでにこちらの考え方や施術についてある程度理解してくれています。
初診は、来院した瞬間から始まるのではありません。
患者様がスマートフォンでホームページを開いた瞬間から、すでに始まっている。
これが、私が考えるこれからの一人治療院の集客です。
📝 この記事を書いた人

集客一人:飯沼啓介(臨床の現場からWEBマーケティングへ)
柔道整復師・鍼灸師
20年間の臨床歴とグループ院の経営経験を生かして、現在兵庫県明石市で完全自費の「西新町鍼灸整骨院」を2026年4月に開院。
得意なパソコンスキルを活かして「どうすれば本当に必要としている患者さんに届くのか?」を突き詰めた結果、広告に頼る前に“検索者の不安を網羅するホームページの仕組み”を自ら作り上げることに成功。
現在はその実体験とノウハウをもとに、現場の院長が自力で集客を立て直すためのリアルなプロセスをこのブログで全公開しています。



コメント