
整骨院のホームページは、単なるWebサイトではなく「広告物」として厳しくチェックされる時代です。2025年改訂の厚生労働省ガイドラインに基づき、安全な運用ルールをまとめました。
1. ホームページは「広告」とみなされます
厚生労働省のガイドラインでは、以下の3条件を満たすと「広告」と判断されます。
- 誘引性:患者を誘引する意図がある
- 特定性:施術所や施術者が特定できる
- 認知性:誰でも閲覧可能な状態である
【集客ひとりのひとりごと】
10年前ぐらいまでは、ホームページの表現はかなり甘かったです。なんでもありの状態でした、ですが近年行政もようやくホームページやSNSのWEB上の広告にも目を光らせるようになってきています。
ペナルティを受ける前に、正しく理解し運用することを心がけましょう。
2. 絶対NG!「禁止キーワード」一覧
広告規制において、以下のキーワードを「根拠なく」使用することは避けるべきです。特に検索されやすい言葉だからこそ、注意が必要です。
| カテゴリ | 禁止・注意キーワード例 | なぜNGなのか? |
| 治療効果 | 「完治」「根治」「絶対治る」「即効性」 | 医療類似行為において「治る」の断定はNG |
| 優位性 | 「地域No.1」「日本一」「最高の技術」 | 客観的な根拠や数値がないと誇大広告とみなされる |
| 保険・金銭 | 「全額無料」「保険で治療」「0円」 | 保険適用には厳格なルールがあり、誤解を招くため |
| 医療的表現 | 「診断」「矯正治療」「脊椎調整」 | 医師法との兼ね合いで、誤認させる表現は不可 |
【集客ひとりのひとりごと】
根本治療をうたう院は多いです、私自身も臨床の現場で使います。また他院のホームページでもやたらと「根本治療」というキーワードのバーゲンセール。
周りが使っている=合法とは限りません。ホームページや記事作成の際にはしっかり理解しておく必要があります。
3. NG表現 vs 推奨表現(言い換えリスト)
| 禁止されるNG表現 | 推奨・安全な表現 |
| 「必ず治る」「完治します」 | 「お困りの症状をご相談ください」 |
| 「地域No.1の技術」 | 「地域の方に愛されて◯年」 |
| 「国家資格の整体師」 | 「国家資格保持者が施術します」 |
| 「交通事故は全額無料」 | 「交通事故の自賠責対応について」 |
【集客ひとりのひとりごと】
「地域ナンバーワン」なんて書けたらいいですよね。でも、そんな言葉で来る患者さんほど、すぐに他の院へ行ってしまう。誰かの歌の歌詞じゃないですが「ナンバーワンじゃなくオンリーワン」を目指した方が自分のためにもなりますし、患者さんのためにもなります。
4. 注意すべき「スタッフ紹介」
無資格のスタッフが「治療」という言葉を使うと、医療事故を誘発する恐れがあります。
【集客ひとりのひとりごと】
スタッフ紹介のページは一番の「人となり」が出る場所。あえて「国家資格の有無」を隠すのではなく、「私たちが何のためにこの仕事をしているのか」という想いを前面に出すことで、専門性と信頼性を同時にアピールできます。
5. 明日からできる運用チェックリスト
- 「No.1」という言葉が含まれていないか検索する
- 「治る」という言葉を「楽になる」へ変換する
- 資格の表記を確認する(整体師=国家資格ではない)
6. ビフォーアフターと「患者様の声」の運用ルール
最も問い合わせや来院につながるこれらのコンテンツこそ、実はガイドラインの「地雷」が埋まっています。安全に運用するための境界線を確認しましょう。
【ビフォーアフター】の注意点
施術前後の比較画像は「治療効果の広告」とみなされます。
- 断定の回避:画像に「これで治る」「1回で解消」といったテキストを被せるのはNGです。
- 個人の感想であることを明記:「効果には個人差があり、必ずしも同様の効果を保証するものではありません」という注釈を必ず入れましょう。
- 撮影条件の統一:照明や角度が異なると、意図的に効果を誇張していると疑われます。
【集客ひとりのひとりごと】 ビフォーアフター画像って、つい劇的な変化を載せたくなりますよね。でも、大切なのは「変化の大きさ」よりも「その患者さんが以前どんな悩みを持っていて、施術を受けてどう笑顔になったか」というストーリーです。見た目より、その人の生活が変わったことに焦点を当てるほうが、実は患者さんには響きます。
【患者様の声】の注意点
「腰痛が完治しました!」「ここに来て病気が治った」といった感想は、そのまま掲載すると「誇大広告の片棒を担いでいる」と判断されるリスクがあります。
- 表現の調整:「治った」「完治した」といった医学的効果を断定する言葉は、引用であっても掲載者が管理している以上、削除または修正する必要があります。
- 客観性の付加:施術の内容や、患者さんが感じた「主観的な感想」として紹介する形に整えましょう。
【集客ひとりのひとりごと】 患者様の声に「完治した」と書かれていると、嬉しいあまりそのまま載せたくなる気持ち、よく分かります。でも、そこを一度編集して「腰の痛みが気にならなくなり、仕事に集中できるようになりました」のように、日常生活の変化に置き換える。このひと手間が、院の知性と信頼性を証明するんですよ。
7. まとめ:ルールは「信頼」を築くための武器になる
ガイドラインを守るということは、単に「罰則を避ける」だけではありません。
過度な期待を煽る広告で集まる患者さんは、効果が少しでも薄いとすぐに離れていってしまいます。一方で、誠実で正確な情報を発信することで、「この先生は信頼できる」と感じてくれる患者さんが集まります。
ルールを「縛り」ではなく、私たちがプロとして、より長く、より深い信頼を患者さんと築くための「道しるべ」だと捉えてみてください。ガイドラインを守りつつ、あなたの院の「らしさ」を伝える。それが、結果として最も強力で、持続可能な集客になるはずです。
※本ガイドラインの内容は一般的な指針です。具体的な表記の可否については、管轄の保健所や業界団体の指導を確認し、必要に応じて弁護士等の専門家に相談することをおすすめします。
📝 この記事を書いた人

集客一人:飯沼啓介(臨床の現場からWEBマーケティングへ)
柔道整復師・鍼灸師
20年間の臨床歴とグループ院の経営経験を生かして、現在兵庫県明石市で完全自費の「西新町鍼灸整骨院」を2026年4月に開院。
得意なパソコンスキルを活かして「どうすれば本当に必要としている患者さんに届くのか?」を突き詰めた結果、広告に頼る前に“検索者の不安を網羅するホームページの仕組み”を自ら作り上げることに成功。
現在はその実体験とノウハウをもとに、現場の院長が自力で集客を立て直すためのリアルなプロセスをこのブログで全公開しています。



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